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Showing posts from January, 2023

2023年1月30日 礼拝説教 「笑いと苦しみ」

    2023 年 1 月 30 日 礼拝説教 「笑いと苦しみ 」 創世記 21 章 1 節~ 3 節、 6 節~ 1 3節 1節               主は、約束されたとおりサラを顧み、さきに語られたとおりサラのために行われたので、 2節               彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。それは、神が約束されていた時期であった。 3節               アブラハムは、サラが産んだ自分の子をイサクと名付け、 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6節               サラは言った。「神はわたしに笑いをお与えになった。聞く者は皆、わたしと笑い(イサク)を共にしてくれるでしょう。」 サラはまた言った。「誰がアブラハムに言いえたでしょう 7節               サラは子に乳を含ませるだろうと。しかしわたしは子を産みました、年老いた夫のために。」 8節               やがて、子供は育って乳離れした。アブラハムはイサクの乳離れの日に盛大な祝宴を開いた。 9節               サラは、エジプトの女ハガルがアブラハムとの間に産んだ子が、イサクをからかっているのを見て、 10節           アブラハムに訴えた。「 あの女とあの子を追い出してください。 あの女の息子は、わたしの子イサクと同じ跡継ぎとなるべきではありません。 」 11節           このことはアブラハムを非常に苦しめた。その子も自分の子であったからである。 12節           神はアブラハムに言われた。「あの子供とあの女のことで苦しまなくてもよい。すべてサラが言うことに聞き従いなさい。あなたの子孫はイサクによって伝えられる。 13節           しかし、あの女の息子も一つの国民の父とする。彼もあなたの子であるからだ。」 生まれたばかりの子供に人を笑わせる力があります。どんなに怖そうな人でも、赤ん坊と向き合うと口元が緩み、優しそうな表情になります。何十年も待った末、やっと子供に恵まれたアブラハムとサラの周囲は笑いに包まれていました。皆があまりにも笑うので、生まれた子供に「笑い」という意味の「イサク」という名前を付

2023年1月23日 礼拝説教 「ロトはためらっていた」

    2023 年 1 月 23 日 礼拝説教 「ロトはためらっていた」 創世記 19 章 15 節~ 17 節、 24 節~ 30 節 15節           夜が明けるころ、御使いたちはロトをせきたてて言った。「さあ早く、あなたの妻とここにいる二人の娘を連れて行きなさい。さもないと、この町に下る罰の巻き添えになって滅ぼされてしまう。」 16節           ロトはためらっていた。主は憐れんで、二人の客にロト、妻、二人の娘の手をとらせて町の外へ避難するようにされた。 17節           彼らがロトたちを町外れへ連れ出したとき、主は言われた。「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。・・・山へ逃げなさい。・・・」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24節           主はソドムとゴモラの上に天から、主のもとから硫黄の火を降らせ、   25節           これらの町と低地一帯を、町の全住民、地の草木もろとも滅ぼした。 26節           ロトの妻は後ろを振り向いたので、塩の柱になった。 27節           アブラハムは、その朝早く起きて、さきに主と対面した場所へ行き、 28節           ソドムとゴモラ、および低地一帯を見下ろすと、炉の煙のように地面から煙が立ち上っていた。 29節           こうして、ロトの住んでいた低地の町々は滅ぼされたが、神はアブラハムを御心に留め、ロトを破滅のただ中から救い出された。 30節           ロトは・・・山の中の・・・洞穴に二人の娘と住んだ。 伊豆諸島の一番南に、柱の様に海から突き出た不思議な岩があります。高さは 100 メーターくらいありますが、 1788 年に発見したイギリス船の乗組員は「ロトの妻」という名前を付けました。後に付いた日本語名は「夫を亡くした女性」という意味の「孀婦岩」でしたが、ソドムの街があったと言われるイスラエルとヨルダンの国境にある死海のほとりにも「ロトの妻」という岩があります。塩分の濃度が海の 10 倍ほどある死海の横に岩塩の塊がいくつもありますが、その内の一つの、柱の形をした「ロトの妻」の名前は、この聖書の物語に由来します。 ソドムの街の滅亡を知ら

2023年1月16日 礼拝説教 「この町を滅ぼしに来た」

    2023 年 1 月 16 日 礼拝説教 「この町を滅ぼしに来た」 創世記 19 章 1 節~ 13 節 1節               二人の御使いが夕方ソドムに着いた・・・ロトは彼らを見ると、立ち上がって迎え、地にひれ伏して、 2節               言った。「皆様方、どうぞ僕の家に立ち寄り、足を洗ってお泊まりください。・・・ 3節               ・・・彼らはロトの所に立ち寄ることにし、彼の家を訪ねた。・・・ 4節               彼らがまだ床に就かないうちに、ソドムの町の男たちが、若者も年寄りもこぞって押しかけ、家を取り囲んで、 5節               わめきたてた。「今夜、お前のところへ来た連中はどこにいる。ここへ連れて来い。なぶりものにしてやるから。」 6節               ロトは、戸口の前にたむろしている男たちのところへ出て行き、後ろの戸を閉めて、 7節               言った。「どうか、皆さん、乱暴なことはしないでください。 8節               実は、わたしにはまだ嫁がせていない娘が二人おります。皆さんにその娘たちを差し出しますから、好きなようにしてください。ただ、あの方々には何もしないでください。・・・」 9節               男たちは口々に言った。「そこをどけ。」「こいつは、よそ者のくせに、指図などして。」「さあ、彼らより先に、お前を痛い目に遭わせてやる。」そして、ロトに詰め寄って体を押しつけ、戸を破ろうとした。 10節           二人の客はそのとき、手を伸ばして、ロトを家の中に引き入れて戸を閉め、・・・ 12節           ・・・ロトに言った。「・・・あなたの婿や息子や娘などを皆連れてここから逃げなさい。 13節           ・・・わたしたちはこの町を滅ぼしに来たのです。・・・」 人類の長い歴史の中で帝国や文明が滅びたことは何度もあります。原因は様々ですが、まずあげられるは戦争です。中国の古典、兵法に書いてある孫氏の言葉は有名です。「戦争は国が生き延びるか、滅びるかの分かれ道なので、それについてよく考える必要があり、一番良い戦法は戦わないで勝つことである

2023年1月10日 始業礼拝「全世界を裁くお方」

2023 年 1 月 10 日 始業礼拝       「全世界を裁くお方」 創世記 18 章 16 節~ 33 節 16節             その人たちはそこを立って、ソドムを見下ろす所まで来た。アブラハムも、彼らを見送るために一緒に行った。 17節             主は言われた。「わたしが行おうとしていることをアブラハムに隠す必要があろうか。 18節             アブラハムは大きな強い国民になり、世界のすべての国民は彼によって祝福に入る。 19節             わたしがアブラハムを選んだのは、彼が息子たちとその子孫に、主の道を守り、主に従って正義を行うよう命じて、主がアブラハムに約束したことを成就するためである。」 20節             主は言われた。「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。 21節             わたしは降って行き、彼らの行跡が、果たして、わたしに届いた叫びのとおりかどうか見て確かめよう。」 22節             その人たちは、更にソドムの方へ向かったが、アブラハムはなお、主の御前にいた。 23節             アブラハムは進み出て言った。「まことにあなたは、正しい者を悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。 24節             あの町に正しい者が五十人いるとしても、それでも滅ぼし、その五十人の正しい者のために、町をお赦しにはならないのですか。 25節             正しい者を悪い者と一緒に殺し、正しい者を悪い者と同じ目に遭わせるようなことを、あなたがなさるはずはございません。全くありえないことです。全世界を裁くお方は、正義を行われるべきではありませんか。」 26節             主は言われた。「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者たちのために、町全部を赦そう。」 27節             アブラハムは答えた。「塵あくたにすぎないわたしですが、あえて、わが主に申し上げます。 28節             もしかすると、五十人の正しい者に五人足りないかもしれません。それでもあなたは、五人足りないために、町のすべてを滅ぼされますか。」主は言われた。「