Posts

Showing posts from January, 2022

2022年2月7日 礼拝説教 「日本人の救い主」

  202 2 年 2 月 7 日 礼拝説教 「 日本人の救い主 」 ルカによる福音書 3 章 23 ~ 38 節 23節            イエスが宣教を始められたときはおよそ三十歳であった。イエスはヨセフの子と思われていた。ヨセフはエリの子、それからさかのぼると、 24節            マタト、レビ、メルキ、ヤナイ、ヨセフ、 25節            マタティア、アモス、ナウム、エスリ、ナガイ、 26節            マハト、マタティア、セメイン、ヨセク、ヨダ、 27節            ヨハナン、レサ、ゼルバベル、シャルティエル、ネリ、 28節            メルキ、アディ、コサム、エルマダム、エル、 29節            ヨシュア、エリエゼル、ヨリム、マタト、レビ、 30節            シメオン、ユダ、ヨセフ、ヨナム、エリアキム、 31節            メレア、メンナ、マタタ、ナタン、ダビデ、 32節            エッサイ、オベド、ボアズ、サラ、ナフション、 33節            アミナダブ、アドミン、アルニ、ヘツロン、ペレツ、ユダ、 34節            ヤコブ、イサク、アブラハム、テラ、ナホル、 35節            セルグ、レウ、ペレグ、エベル、シェラ、 36節            カイナム、アルパクシャド、セム、ノア、レメク、 37節            メトシェラ、エノク、イエレド、マハラルエル、ケナン、 38節            エノシュ、セト、アダム。そして神に至る。 私は NHK の「ファミリーヒストリー」という番組がとても好きです。その日の主人公に興味がなくても、先祖を調べて行く内に日本人が歩んできた道がありありと見えて来るので、吸い込まれるように見てしまいます。 江戸時代までにできた系図に創作品が多いので、よほど由緒ある家ではない限り、当てになりません。しかし、明治 19 年以降にできた戸籍はかなり正確なので、火事や空襲で失われていない限り、日本人のほとんどは戸籍を頼りに江戸時代の末期までさかのぼって家系図を作ることができます。高校生には興味がないかもしれま

2022年1月31日 礼拝説教 「受け答えに驚く」

  202 2 年 1 月 31 日 礼拝説教 「 受け答えに驚く 」 ルカによる福音書 2 章 41 ~ 52 節 41節              さて、両親は過越祭には毎年エルサレムへ旅をした。 42節              イエスが十二歳になったときも、両親は祭りの慣習に従って都に上った。 43節              祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。 44節              イエスが道連れの中にいるものと思い、一日分の道のりを行ってしまい、それから、親類や知人の間を捜し回ったが、 45節              見つからなかったので、捜しながらエルサレムに引き返した。 46節              三日の後、イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。 47節              聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。 48節              両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」 49節              すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」 50節              しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。 51節              それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。 52節              イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。 新約聖書には、イエス様の少年時代を取り上げた話はこの一つしかありません。紀元 2 世紀の終わり頃、これでは物足りないと思ったのか、トマスによる幼児福音書という書物を書いた人がいました。バカバカしい話もあれば、ひどい話も入っているので、教会は有害図書に指定しました。何故か、イスラム教のコーランにも記載されたのは、 5 歳だった少年イエスが、仕事をしてはならない

2022年1月24日 礼拝説教 「剣で心を刺し貫かれる」

2022 年 1 月 24 日 礼拝説教 「 剣で心を刺し貫かれる 」 ルカによる福音書 2 章 33 ~ 40 節 33節              父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。 34節              シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。 35節              ―― あなた自身も剣で心を刺し貫かれます ―― 多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」 36節              また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、 37節              夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、 38節              そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。 39節              親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。 40節              幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。 人は理想にあこがれ、英雄を求めます。羽生結弦の四回転半ジャンプ、内村航平のブレトシュナイダー、大谷翔平がピッチングの合間に放つホームラン。どれも、人間の能力をギリギリまで追求した成果として生まれる物です。人の限界を超え、神の域に入りそうなその姿は、見る人に何とも言えない快感と、不思議な勇気を与えます。 「あなたの子供は英雄になります。」これは親にとって嬉しい言葉かもしれませんが、同時に自分の子供が多くの危険に晒されることを意味します。身近な例はアフガニスタンに絶大な貢献をした日本人、ペシャワール会の中村哲さんでした。ご本人もご家族も、危険な地域で活動している以上、命を落とす覚悟はできていたと思います。しかし、何年も献身的にアフガニスタン人の生活改善に努めてきた中村さんが、現地のアフガニスタン人に殺されるのは、聞くに

2022年1月17日 礼拝説教 「あなたの救いを見た」

  2022 年 1 月 17 日 礼拝説教 「 あなたの救いを見た 」 ルカによる福音書 2 章 22 ~ 32 節 22節            さて、モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。 23節            それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。 24節            また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして 献げる ためであった。 25節            そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。 26節            そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。 27節            シメオンが “ 霊 ” に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。 28節            シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。 29節            「主よ、今こそあなたは、お言葉どおりこの僕を安らかに去らせてくださいます。 30節            わたしはこの目であなたの救いを見たからです。 31節            これは万民のために整えてくださった救いで、 32節            異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」 「モーセの律法に定められた清めの期間。」旧約聖書に書かれているユダヤ人の律法によると、男の子を産んだ女性は産後 40 日、家を出ることも、礼拝堂のような場所に行くことも許されていませんでした。女の子を産んだ場合の日数は、何故かその倍の 80 日でしたが、これを産婦の「清めの期間」と言いました。 初子、つまり、初めて生まれた子供の場合は、神殿に行って行う儀式がもう一つありました。それは、ユダヤ人が奴隷として捕らえられていたエジプトから脱出した夜に起きたことに由来するものでした。ユダヤ人の解放を拒んだエジプト人とその家畜