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2024年9月2日 礼拝説教 「巨人の前に怯える人たち」

2024 年 9 月 2 日 礼拝説教 「巨人の前に怯える人たち」 サムエル記上  17 章 1 節、 4 節~ 11 節 1節                   ペリシテ人は戦いに備えて軍隊を召集した。彼らはユダのソコに集結し、ソコとアゼカの間にあるエフェス・ダミムに陣を張った。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4節                   ペリシテの陣地から一人の戦士が進み出た。その名をゴリアトといい、ガト出身で、背丈は六アンマ半、 5節                   頭に青銅の兜をかぶり、身には青銅五千シェケルの重さのあるうろことじの鎧を着、 6節                   足には青銅のすね当てを着け、肩に青銅の投げ槍を背負っていた。 7節                   槍の柄は機織りの巻き棒のように太く、穂先は鉄六百シェケルもあり、彼の前には、盾持ちがいた。 8節                   ゴリアトは立ちはだかり、イスラエルの戦列に向かって呼ばわった。「どうしてお前たちは、戦列を整えて出て来るのか。わたしはペリシテ人、お前たちはサウルの家臣。一人を選んで、わたしの方へ下りて来させよ。 9節                   その者にわたしと戦う力があって、もしわたしを討ち取るようなことがあれば、我々はお前たちの奴隷となろう。だが、わたしが勝ってその者を討ち取ったら、お前たちが奴隷となって我々に仕えるのだ。」 10節              このペリシテ人は続けて言った。「今日、わたしはイスラエルの戦列に挑戦する。相手を一人出せ。一騎打ちだ。」 11節              サウルとイスラエルの全軍は、このペリシテ人の言葉を聞いて恐れおののいた。  「巨人」という言葉を聞くと何を連想しますか。皆様のご両親が子供の頃、プロ野球の「読売巨人軍」や、「オロナミン C は小さな巨人です」というテレビ・コマーシャルを連想したかもしれません。怖いイメージはなく、むしろ親しみを感じたと思いますが、十数年前から「進撃の巨人」というマンガが流行り、読者の間で恐ろしいイメージが定着しました。  古代のイスラエル人は「巨人」を大の苦手にしていま

2024年8月26日 礼拝説教 「羊飼いの即位」

  2024 年8月 26 日 礼拝説教 「羊飼いの即位」 サムエル記上  16 章 10 節~ 13 節 10節            エッサイは七人の息子にサムエルの前を通らせたが、サムエルは彼に言った。「主はこれらの者をお選びにならない。」 11節            サムエルはエッサイに尋ねた。「あなたの息子はこれだけですか。」「末の子が残っていますが、今、羊の番をしています」とエッサイが答えると、サムエルは言った。「人をやって、彼を連れて来させてください。その子がここに来ないうちは、食卓には着きません。」 12節            エッサイは人をやって、その子を連れて来させた。 彼は血色が良く、目は美しく、姿も立派であった。主は言われた。「立って彼に油を注ぎなさい。これがその人だ。」 13節            サムエルは油の入った角を取り出し、兄弟たちの中で彼に油を注いだ。 その日以来、主の霊が激しくダビデに降るようになった。 サムエルは立ってラマに帰った。   夏休み中に突然、岸田総理大臣は自民党の総裁選に出馬しないと発表しました。これで九月の終わりに新しい総理大臣が決まることになりましたが、我こそはと思う国会議員は次々と手を上げています。決めるのは自民党の党員と国会議員ですが、古代のイスラエルで見切りを付けられたサウル王に代わる王様を選ぶ責任を任せられたのは、年老いた預言者のサムエルでした。 神様から、お目当ての人はベツレヘムに住むエッサイの子供の一人だと知らされたサムエルは、ベツレヘムに出かけました。そこでエッサイの子供との面会を始めましたが、「この人だ」と心に響く神様の声は聞こえてきませんでした。エッサイは順番に、七人の息子を紹介しましたが、サムエルは不思議に思いました。「この中にはいない。きっと他にもいるはずだ。」 「息子さんはこれだけですか。他にはいませんか。」と尋ねるとエッサイは思い出したかのように言いました。「アッ!末っ子もいますが、羊の番をしています。なにしろ、まだ子供ですから。」「そんなことを言わずに、早く連れて来ないさい。」サムエルの指示を受け、皆でしばらく待つことになりましたが、とうとう、汗だくになった、頬っぺたの赤い少年が入って来ました。  一説では、正式な妻の子ではありませんでし